アロマテラピー検定を受けて資格をとろう!難易度や問題、価格などご紹介
アロマを生活に取り入れ始めると、どんどんアロマのことを知りたくなりますよね。精油の作用についてや安全に取り扱うための方法など、知っておいたほうがよい知識も沢山あります。そんなアロマをより深く知ることができ、資格にもなる「アロマテラピー検定」を紹介します。
2020年01月10日更新
記事の目次
[1]アロマテラピー検定とは?
アロマテラピー検定って?
アロマテラピー検定とは、公益社団法人日本アロマ環境協会の認定するアロマテラピーに関する資格制度です。
アロマテラピー検定でアロマに関する基本的な知識を習得することにより、日常のいろいろなシーンで植物の香りを役立てることができるようになります。
アロマテラピーは家庭だけでなく、ビジネスや医療や介護の現場でも注目されはじめ、今後ますますアロマの知識が社会的にも求められてくることも考えられるため、これからさらに活躍の幅が広がる資格となっています。
過去36回の検定での累計合格者数は41.9万人を超えています。まさに注目の資格といえるでしょう。
アロマテラピー検定はどんな人におすすめ?
アロマテラピー検定はアロマを始めたての人から、自分や家族の健康やライフスタイルに合わせてもっとアロマを活用してみたい人、アロマテラピーを体系的に学んでみたい人など、アロマに興味のある人みんなにおすすめできる資格です。
また、アロマセラピストなどの上位のアロマの資格を取得したい人や、仕事でアロマを使うような人でもっと仕事の幅を広げてみたい人にもおすすめの資格になっています。
アロマテラピー検定の受験資格は?
アロマテラピー検定は年齢や経験に関係なく受験することができます。実際、10代から70代までの幅広い年齢の方が受験されています。
場所も全国34都市の会場で受けることができるので、自宅の最寄りの都市での受験が可能です。
アロマテラピー検定の受験料はいくら?
アロマテラピー検定の受験料は下記の通りです。(※2020年1月時点)
2級 6,600円(税込)
1級 6,600円(税込)
※2級、1級併願 13,200円(税込)
●参考:AEAJ公式サイト
アロマテラピー検定の種類は?
アロマテラピー検定は1級と2級に分かれています。2級はアロマテラピーを自分で楽しみ、健康維持のために使える知識を問うものになっており、1級はさらに家族や周囲の人々とともに楽しみ、健康維持のために使える知識を問うものになっています。
1級と2級は、同時に併願して受験することもできますし、2級を受けずに、1級から受験することもできます。
1級の問題には2級の知識を問うものも含まれるため、難易度を確認しながらどちらを受けるか決めると良いでしょう。
アロマテラピー検定の合格率は?
アロマテラピー検定の合格率は1級、2級ともにおよそ90%となっています。
マークシートでの選択回答式の試験になっていることもあり、難易度としてはそれほど難しくないと言えます。
公式テキストなどをきちんと勉強すれば、合格できる可能性は高くなります。
[2]アロマテラピー検定はどうやって勉強する?
アロマテラピー検定の勉強は独学でもできる?
合格率が90%という難易度であることもあり、独学で勉強したという方も多いようです。
試験問題は『アロマテラピー検定 公式テキスト』から出題されますので、公式テキストやインターネットなどで出題傾向や、体系的な知識を得ることができれば、独学でも十分合格できる資格と言えるでしょう。
独学では不安という方や上位資格も受験を見据えている方には、日本アロマ環境協会の認定スクールで「アロマテラピー検定対応コース」を受講するという手もあります。
こちらはアロマテラピー検定の受験対策とともに、上位資格であるアロマテラピーアドバイザーになるための認定講習会を受講できるコースです。
このコースを受けるだけではアロマテラピー検定を合格したことにはなりません。
しかし、アロマテラピー検定を合格したらアロマテラピーアドバイザーも目指すと決めている人は、試験対策と認定講習会の受講ができるので検討してみてもいいかもしれません。
アロマテラピー検定の勉強期間はどれくらい?
アロマテラピー検定の公式サイトで公開されている勉強期間をみると、3ヶ月以内37%、2ヶ月以内31%、1ヶ月以内の人も25%と全体の9割以上の人が勉強期間は3ヶ月以内で受験しています。
中には育児中で子どもが寝た後にこつこつ勉強して、2ヶ月で1級に合格したという方もいらっしゃるので、時間がない!という方も、毎日少しずつ勉強を続けていければ、合格は難しくないでしょう。
アロマテラピー検定にはどんな問題がある?
アロマテラピーの出題範囲は1級、2級で以下のようになっています。
2級の問題内容
- アロマテラピーについて
- 精油の基礎知識
- 安全な精油の使い方
- アロマテラピー利用法
- アロマテラピーの歴史
- アロマテラピーと地球環境
などです。
また、精油のプロフィールについての出題範囲が対象10種類、実際の精油の香りを当てる「香りテスト」の対象が「イランイラン、 ペパーミント、オレンジ・スイート、 ユーカリ、 ジュニパーベリー、 ラベンダー・、ゼラニウム、 レモン、 ティートリー、ローズマリー」の10種類になります。
1級の問題内容
- 1級は2級の出題範囲に加えて
- アロマテラピーのメカニズム
- アロマテラピーと健康
- アロマテラピーに関係する法律
など、さらに深い知識を求められるようになっています。
また、精油のプロフィールについての出題範囲は対象が30種類に、「香りテスト」の対象も2級のものに加え「フランキンセンス、カモミール・ローマン、ベルガモット、クラリセージ、グレープフルーツ、スイートマージョラム、レモングラス」が増え、17種類になります。
1回で受験するのが難しそうと言う場合は、まずは2級に合格してから、知識を広げて1級に合格するというステップを踏むほうが、知識として確実に吸収できるでしょう。
アロマテラピー検定の公式サイトでは、ミニテストを受験することができます。
受けてみようか悩んでいる人や、どんな問題が出題されるのかまず見てみたい人はこちらでミニテストを受けてみると、出題傾向や難易度を掴むことができるので、試してみてください。
アロマテラピー検定におすすめの本や教材は?
アロマテラピー検定を受けようと思い独学で勉強する場合は、インターネットでの情報収集のほかに、テキストを購入するのが効率的です。
公式テキスト以外にも様々な参考書や問題集が出ているので、本屋さんで見比べてみて、自分にあったものを選ぶようにしましょう。特に評判の良かったテキストをいくつか集めてみました。
アロマテラピー検定公式テキスト
アロマテラピー検定 公式テキスト 1級・2級 2020年6月改訂 (公益社団法人 日本アロマ環境協会)
日本アロマ環境協会が出版している公式テキストです。1級、2級とそれぞれ分かれて発刊されています。
出題はこの公式テキスト内からと公式サイトにも明言されており、これ一冊で検定に必要な内容は全て網羅されているといえます。
また、アロマテラピーに必要な基本知識が一冊にまとまっているので、受験するかまだ迷っている人でも、入門書としても使える役立つ一冊になっています。
1回で受かる!アロマテラピー検定1級・2級テキスト&問題集
「1回で受かる!」のタイトルが心強いこちらのテキストは、赤シートで重要な語句を隠しながら学べ、模擬試験も4回分も収録しているなど、試験に特化したテキスト&問題集になっています。
別冊で持ち運びができる用語集や、香りをイメージで覚える「香りイメージシート」など、忙しい人でも効率よく学べる一冊といえますね。
アロマテラピー検定1級・2級テキスト&問題集~20日間完全マスター~
アロマテラピー検定の出題範囲を20日間で集中的に対策できるテキスト&問題集です。
試験の頻出問題や、練習問題、予想問題が厳選して掲載されているので、短期間でも集中して効率的に取り組むことができます。
切り取って使える精油カードもあるので、移動時間も利用して精油の知識を学ぶことができそうです。
エッセンシャルオイル入門 検定2級セット
アロマテラピーやハーブの専門店である生活の木が販売する、アロマテラピー検定2級の「香りテスト」に対応したエッセンシャルオイルセットです。
香りのブラインドテストがしやすい、ムエットの差し込みポケットがついており、2級に対応した香りをしっかりと学ぶことができます。
2級セットにはイランイラン、ジュニパー、ゼラニウム、ティートゥリー、ユーカリ、ラベンダー、レモン、ローズマリー、ペパーミント、オレンジスイートが入っています。
エッセンシャルオイル入門 検定1級Aセット
アロマテラピー検定1級の香りテストの範囲をカバーするには、検定2級セットの他に、検定1級Aセットも必要になってきます。
Aセットの内容は「クラリーセージ、グレープフルーツ、サンダルウッド、マジョラム、フランキンセンス、ベルガモット、レモングラス」が各1.5ml、レアバリューオイルにあたるダマスクローズ、Rカモマイル、ネロリは各0.3ml入っています。
こちらもムエットの差し込みポケット付きでブラインドテストがしやすい設計です。
[3]アロマテラピー検定は仕事に役立つ?
アロマテラピー検定は1級であれば家族や周囲の人々とともに楽しみ、健康維持のために使える知識を持っていることを証明できる資格になります。
さらに上位の資格を求められることもありますが、アロマサロンやアロマショップでの店員のほか、整体院やマッサージサロン、エステ、ヨガなどのリラクゼーション系の職場でも知識を活かすことができるでしょう。
最近では医療・福祉の現場やフィットネスクラブ、ホテルなどでもアロマを導入する施設が増えているので、アロマテラピーの知識が求められるシーンや職場は増えていると言えます。
アロマ専門ショップでなくとも、アロマと親和性のある職場であれば可能性が広がり、資格を持っていることで仕事でさらに活躍できるということもあるでしょう。
アロマテラピー検定を合格したら履歴書にかける?
アロマテラピー検定の資格は、日本アロマ環境協会が主催する民間資格であり、国家資格ではありません。
なので、履歴書の資格欄に書く場合は、アロマテラピーに関連する職種や、知識を役立てることができそうな職場に応募する場合にしておいたほうが良いでしょう。
何の関連もない職種の応募に「アロマテラピー検定」を持っていることを書いても、趣味の資格と思われてしまうだけで、あまり強みのアピールにはなりません。
例えば、インテリアショップでアロマディフューザーを置いていて、接客にも活用できるとか、医療系の現場でアロマの活用実績がある場所に応募するなどの場合は書いたほうが良いでしょう。
直接資格を活かせるシーンが想定できる場合は、アロマテラピー検定資格を持っていることが強みになるので、資格欄にも書くべきと言えます。
アロマテラピー検定を仕事に活かすなら上位資格をとろう!
アロマの知識を活かして転職をしたい、もっとアロマの知識を使って仕事をしてみたい、という方は、アロマテラピー検定に合格した上で、さらに上位の資格を目指してみましょう。
専門的な知識があることの証明になりますので、より仕事の幅が広がります。
アロマテラピーアドバイザー
アロマテラピーアドバイザーとは、精油の正しい使用方法やアロマテラピーに関する法律の知識を習得し、安全なアロマテラピーの楽しみ方を一般の方にアドバイスできる人です。
アロマショップでの販売員を目指す人や職場などでアロマテラピーを活用したい場合におすすめの資格です。
アロマテラピー検定を合格のうえ、AEAJに入会し、アロマテラピーアドバイザー認定講習会を受講することで資格を得ることができます。
アロマテラピーインストラクター
アロマテラピーインストラクターは、アロマテラピーアドバイザーのさらに上位資格といえます。アロマテラピー教育のスペシャリストとして、安全なアロマテラピーの実践方法を一般の方に教えられることを証明する資格になります。
アロマテラピースクールや、カルチャー教室、ボランティア活動などでアロマの講師をしたいなど、人にアロマテラピーの実践方法を伝える仕事をしたい場合におすすめの資格になります。
アロマテラピーインストラクターになるには、アロマテラピーアドバイザー資格を取得の上、認定スクールでアロマテラピーインストラクター必須履修科目を修了し、試験に合格する必要があります。
アロマセラピスト
アロマセラピストもアロマテラピーアドバイザーの上位資格となります。アロマセラピストになると、一般の方にアロマテラピートリートメントやコンサルテーションをできるようになります。
アロマセラピストとしてサロンに勤めたり、病院や福祉施設などでアロマトリートメントをしたい場合におすすめの資格になります。
アロマセラピストになるには、アロマテラピーアドバイザーを取得の上、認定スクールでアロマセラピスト必須履修科目を修了した上で、試験とトリートメントの実技試験に合格し、カルテ演習を修了する必要があります。
この他にも、精油をブレンドし、オリジナルの香りを作り出すブレンドの知識や能力を認定するアロマブレンドデザイナーや、アロマハンドトリートメントを安全に施すことができる能力を認定する、アロマハンドセラピストなど、アロマの仕事に活かせそうな魅力的な上位資格はたくさんあります。
将来的にアロマの知識を活かして仕事をしてみたいという方や、アロマについてもっと深く専門的な知識を身につけたいと言う方は、アロマテラピー検定に合格した上で、もっと上の上位資格に挑戦してみてくださいね。
[4]アロマテラピー検定の勉強をしてもっとアロマを生活と健康に役立てよう!
知れば知るほど奥深く楽しいアロマテラピーの世界。アロマテラピーを仕事にしなくとも、アロマテラピー検定を受けることで、知らなかったアロマの魅力を知ることができたり、より日常生活にアロマを活用できたりと、役立つことが沢山あります。
まずは気軽にアロマテラピー検定のテキストを開いてみたり、公式サイトをチェックしてみて、アロマの勉強の楽しさを感じてみてください。きっとより奥深く知ってみたくなるはずです。